【YCCスタジオ八尾】作業の改善に日々取り組みます
こんにちは!YCCスタジオ八尾ですm(__)m
4月も早や中盤に差し掛かろうとしているところです。
就労継続支援B型では、法令により、毎年4月に前年度の平均工賃月額を指定権者(YCCスタジオ八尾の場合は八尾市)に届け出なければならないとされています。
令和6年度(2024年度)のYCCスタジオ八尾の平均工賃月額がいくらだったかは、6月14日(土)11時から12時に開催予定の『YCCスタジオ八尾 説明・相談会』にてご報告する予定ですので、ご興味のある方はぜひご参加お待ちしています。
軽く宣伝を挟んだところで、B型のサービスの中核である生産活動や工賃について少しお話しをさせていただきたいと思います。
就労系障害福祉サービスについて定める別の通知では、「生産活動に係る事業の収入から事業に必要な経費を控除した金額を工賃として支払うこととなっており、利用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことを支援するため、工賃水準を高めていくことが求められている。」とされています。
工賃の原資たる収益を増やすためには、売上を増やすか経費を減らす若しくはその両方が必要となります。
とはいえ、すぐに新規顧客を増やしたりヒット商品の開発に成功するなんてことは夢物語で、まずは今行っている業務の生産性を向上させ、請負数を増やしたり無駄を省いて経費削減に取り組むべきです。
4月も早や中盤に差し掛かろうとしているところです。
就労継続支援B型では、法令により、毎年4月に前年度の平均工賃月額を指定権者(YCCスタジオ八尾の場合は八尾市)に届け出なければならないとされています。
令和6年度(2024年度)のYCCスタジオ八尾の平均工賃月額がいくらだったかは、6月14日(土)11時から12時に開催予定の『YCCスタジオ八尾 説明・相談会』にてご報告する予定ですので、ご興味のある方はぜひご参加お待ちしています。
軽く宣伝を挟んだところで、B型のサービスの中核である生産活動や工賃について少しお話しをさせていただきたいと思います。
就労系障害福祉サービスについて定める別の通知では、「生産活動に係る事業の収入から事業に必要な経費を控除した金額を工賃として支払うこととなっており、利用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことを支援するため、工賃水準を高めていくことが求められている。」とされています。
工賃の原資たる収益を増やすためには、売上を増やすか経費を減らす若しくはその両方が必要となります。
とはいえ、すぐに新規顧客を増やしたりヒット商品の開発に成功するなんてことは夢物語で、まずは今行っている業務の生産性を向上させ、請負数を増やしたり無駄を省いて経費削減に取り組むべきです。

そこで少し前ですが、MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)と大阪工業大学主催の「生産性向上セミナー」に参加し、大阪工業大学情報科学部データサイエンス学科皆川健多郎教授のお話しを聞いてきました。参加者の多くは大阪の製造業に携わる方で、名刺交換した限りでは、私のような福祉関係者はいませんでした。
内容としては、座学とレゴブロックを用いたワークショップにてインダストリアル・エンジニアリング(IE)の基礎の基礎を学びました。製造業の方にとっては当たり前のことなのでしょうが、この分野のことを一度も学んだことのない私にとっては現在の生産活動の改善に大きなヒントになりました。皆川教授も執筆に加わっている左の本を購入し読み込んだうえで、早速受注している軽作業の改善に取り組むこととしました。
内容としては、座学とレゴブロックを用いたワークショップにてインダストリアル・エンジニアリング(IE)の基礎の基礎を学びました。製造業の方にとっては当たり前のことなのでしょうが、この分野のことを一度も学んだことのない私にとっては現在の生産活動の改善に大きなヒントになりました。皆川教授も執筆に加わっている左の本を購入し読み込んだうえで、早速受注している軽作業の改善に取り組むこととしました。
企業様から請け負っている樹脂製の折りたたみクシの組立作業の改善前の様子です。
委託元からお預かりした、白い取手部と黒い毛部とをはめ込み、一旦仮置きトレーに収め、そこから納品用の段ボール箱に詰め替えて納品しています。
当初よりはすごく上達しました。はじめは1時間かけて2、3個しかできませんでしたから。それでもまだ、改善の余地はありそうです。
注目すべきは左手の白い取手部です。左手に持った取手部に右手に持った黒の毛部をはめ込んで完成させた後、左手に持った完成品をわざわざ右手に持ち替えて、4つまとめてから仮置きトレーに持っていってます。
このように指導したわけではなく、自然とそうなってしまったのですが、最初から比べると非常に上達しているのであえて指摘してきませんでした。しかしながら、更なる向上を目指してここで改善に取り組もうと利用者Yさんに提案しました。
委託元からお預かりした、白い取手部と黒い毛部とをはめ込み、一旦仮置きトレーに収め、そこから納品用の段ボール箱に詰め替えて納品しています。
当初よりはすごく上達しました。はじめは1時間かけて2、3個しかできませんでしたから。それでもまだ、改善の余地はありそうです。
注目すべきは左手の白い取手部です。左手に持った取手部に右手に持った黒の毛部をはめ込んで完成させた後、左手に持った完成品をわざわざ右手に持ち替えて、4つまとめてから仮置きトレーに持っていってます。
このように指導したわけではなく、自然とそうなってしまったのですが、最初から比べると非常に上達しているのであえて指摘してきませんでした。しかしながら、更なる向上を目指してここで改善に取り組もうと利用者Yさんに提案しました。
改善後の動画です。
まず、部材を作業前に左右に配置しておきます。向きも重要です。「持ち替え」「探す」などムダな動作が入らないようにします。これを「段取り」といいます。
左手に取った取手部に右手で持った毛部をはめ込み、そのまま左手で完成品を仮置きトレーに置きます。
完成後右手をどうしたらいいのかわからずに、完成後右手が遊んでいます。本来は、左手で完成品を仮置きトレーに置くのと同時に右手で毛部を掴めばロスがありません。また、組立作業位置も改善が必要です。体の近くで組み立てていますが、仮置きトレーの真上で組み立てれば完成品を置く時間を短縮できます。しかし、今はこれで十分です。スモールステップで少しずつ改善していきます。
瞬時の「右・左」の判断が上手くできず、まだまだぎこちないですが、習熟が進めば問題ないと思います。
なお、特性によっては、自分のやり方に強いこだわりを持っている方もいます。そのような場合には、無理強いはせずゆっくりと丁寧に進めていきます。
また、支援者的なことを言えば、個別支援計画の目標設定と連動させてもいいかも知れません。
まず、部材を作業前に左右に配置しておきます。向きも重要です。「持ち替え」「探す」などムダな動作が入らないようにします。これを「段取り」といいます。
左手に取った取手部に右手で持った毛部をはめ込み、そのまま左手で完成品を仮置きトレーに置きます。
完成後右手をどうしたらいいのかわからずに、完成後右手が遊んでいます。本来は、左手で完成品を仮置きトレーに置くのと同時に右手で毛部を掴めばロスがありません。また、組立作業位置も改善が必要です。体の近くで組み立てていますが、仮置きトレーの真上で組み立てれば完成品を置く時間を短縮できます。しかし、今はこれで十分です。スモールステップで少しずつ改善していきます。
瞬時の「右・左」の判断が上手くできず、まだまだぎこちないですが、習熟が進めば問題ないと思います。
なお、特性によっては、自分のやり方に強いこだわりを持っている方もいます。そのような場合には、無理強いはせずゆっくりと丁寧に進めていきます。
また、支援者的なことを言えば、個別支援計画の目標設定と連動させてもいいかも知れません。
参考として私管理者の古川が作業している様子が左の動画です。
私自身もそんなに手先の器用な方ではなないので、褒められるほど早くはありませんが、「動作経済の原則~少同短楽~」と「最適作業域」を意識することで、これぐらいの作業はできます。
ただし、改善点はあります。それは「段取り」の部分です。今は「段取り」と「組立て」をバッチ式で行っています。つまり、先に部材を並べてから組立てを始め、部材がなくなったら組立ての手を止めて再び部材を並べます。この間生産はストップしています。「段取り」は欠かせない重要な作業ですが、それそのものは生産活動にはなっていません。「生産」を止めないためには並行して「段取り」を行う必要があります。なぜそうしないのか?
それは利用者さんがまだ少ないからにつきます。
YCCスタジオ八尾では、関係企業様のご理解もありお仕事はたくさんあります。また、より一層の工賃向上に向け、このような作業改善に職員一同常に取り組んでいきます。
私たちの取組に少しでも興味をお持ちいただけたのであれば、6月14日(土)の説明・相談会にぜひお越しください。また、日程の都合で難しい場合には個別にご相談承ります。
ご連絡・お問合せ心よりお待ちしています。
YCCスタジオ八尾 管理者 古川惣一郎
私自身もそんなに手先の器用な方ではなないので、褒められるほど早くはありませんが、「動作経済の原則~少同短楽~」と「最適作業域」を意識することで、これぐらいの作業はできます。
ただし、改善点はあります。それは「段取り」の部分です。今は「段取り」と「組立て」をバッチ式で行っています。つまり、先に部材を並べてから組立てを始め、部材がなくなったら組立ての手を止めて再び部材を並べます。この間生産はストップしています。「段取り」は欠かせない重要な作業ですが、それそのものは生産活動にはなっていません。「生産」を止めないためには並行して「段取り」を行う必要があります。なぜそうしないのか?
それは利用者さんがまだ少ないからにつきます。
YCCスタジオ八尾では、関係企業様のご理解もありお仕事はたくさんあります。また、より一層の工賃向上に向け、このような作業改善に職員一同常に取り組んでいきます。
私たちの取組に少しでも興味をお持ちいただけたのであれば、6月14日(土)の説明・相談会にぜひお越しください。また、日程の都合で難しい場合には個別にご相談承ります。
ご連絡・お問合せ心よりお待ちしています。
YCCスタジオ八尾 管理者 古川惣一郎
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