「(仮称)障害者就労支援士」について

こんにちは!YCCスタジオ八尾ですm(__)m

書き始めたところ、「システムメンテするからイラうな!」とのお達しがあり、中途半端な形になってしまっていたので、改めて更新いたします。


少し前になりますが、日本職業リハビリテーション学会主催の「『(仮称)障害者就労支援士検定』について考えるシンポジウム」に参加しました。

これは、厚生労働省の「職場適応援助者の育成・確保に関する作業部会」において、2028年度の試験実施を目指して検討が進められている新しい資格です。

同部会の主査をつとめられた大妻女子大学の小川副学長をはじめ、様々な立場で障害者の就労支援に携わる方々のお話しをお伺いできました。
お話しの中では、資格化の背景として次のようなものがあるとのことでした。
〇法定雇用率の引き上げにより障害者雇用の中心は精神・発達障害へ
〇都市部と地方、大企業と中小企業、支援機関や支援者ごとの格差
〇障害者の分散配置による担当業務の高度化
  ⇒支援者が業務内容を支援することが困難。当該部署の一般職員との連携が不可欠
〇支援者自体の人材定着が困難
  ⇒就労支援に関するキャリアアップが描けず、福祉系の大学生も敢えて就労支援を進路の候補としない
〇関係者ごとに根幹となる背景や思想があり、障害者就労支援に関する共通言語化が不十分
  ⇒企業担当者と就労支援者との間はもちろん、特定相談支援員と就労支援者など福祉職間でも

<(仮称)障害者就労支援士について現状わかっていること>
〇合格者の人物像:障害者雇用及び就労支援に関する総合的な知識、技能を持つ者
         (中級レベルの障害者就労支援人材)
〇受験資格:「障害者就労支援の実務経験3年以上の者」、
      「職場適応援助者養成研修を修了し、障害者就労支援に従事している者」
〇試験内容:学科試験
〇資格種別:民間資格(実績を重ね国家資格化へ移行を目指す)
お話しの中では、言葉を選びながらも「関係者間で共通言語化が不十分」とか「支援機関の方は福祉に寄り過ぎている」、「ビジネスの理解が不十分である」とのやや耳の痛い内容もありました。

一方で、「福祉系の大学生は就労系福祉サービスを就職の選択肢に入れない」との言葉は、今の就労系福祉サービスに従事する職員が
、必ずしも将来のキャリアアップを明確に描くことができていないことの現れでもあると感じました。

今後より一層、就労系福祉サービスの職員にはより一層の能力向上が求められているところではありますが、このような資格制度の創設が職員の資質向上の契機となると共に、資格取得をもって処遇の改善など目に見える形で若い従事者が取得したいと思えるような制度になって欲しいと願っています。

書き始めてから、途中でシステムメンテなど入って中断してしまったため、前後の辻褄が合わないような所もあるかもしれませんが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。



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YCCスタジオ八尾