【YCCスタジオ八尾】近所のお散歩

こんにちは!YCCスタジオ八尾ですm(__)m
改めまして、YCCスタジオ八尾のブログの中の人こと管理者の古川です。

新しい年度を迎えましたが、皆さんは何か新しいことを始めましたか?
私は、厳密には「始めた」のではなく「再開」なんですが、「一眼レフカメラ」をこの春再び手にしました。

ある日、時間調整のため喫茶店でコーヒーを飲んでたところ、隣の席の学生とおぼしき若い女性二人組がケーキを注文していました。お互いに談笑しながら手にしたスマホを眺めるなどしてケーキが届くのを待っています。しばらくすると店員さんが注文のケーキを運んできました。彼女たちは歓声を上げつつ、バックの中に手を滑らせ中からレトロ調のコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)を取り出し、お互いのケーキを撮影していました。
スマホでなく、敢えてカメラで撮影する彼女達を見ていて「何かいいなぁ。」と思うと同時に、私も昔カメラにはまっていたことを思い出すと共に、「またカメラはじめようか。コンデジもいいけどどうせなら、昔取った杵柄で一眼レフにしよう。」と思ってしまいました。

大昔、決してプロではないんですが、印刷物などに使用する写真を自分で撮る部署に配属され、その際初めて「ちゃんとした」カメラを手にしました。当然、今のデジカメではなくフィルム、それも「ネガ」ではなく「ポジ」でした。
全くの素人でしたが独学で学びながら(当時は仕事なんて誰も教えてくれない。)、メインカメラはPENTAXの「6×7(ロクナナ)」「6×4.5(ロクヨンゴ)」、サブで「35mm」と3台のカメラを使い分け、広報物などに使う写真を撮影していました。
「35mm」は一定以上の世代にはお馴染みのものだと思います。円筒形のプラケースに入っていたアレです。「6×7」とか「6×4.5」というのは使用するフィルムサイズに由来する名称で、それぞれ「6cm×7cm」、「6cm×4.5cm」のフィルムサイズとなり、「中判」といわれていました(他に、6×6や6×9などもあり、コダック社の昔のカメラの機種名にちなんで「ブローニー判」と呼ばれることもありました。)。フィルム写真というのは、フィルムに光を当てることで化学変化を起こし、それを現像という工程によって定着して印刷物に拡大転写するものですから、元のフィルムサイズが大きい方が拡大倍率が小さく済み、結果画質がよくなります(他に使用するレンズの性能やフィルム銘柄や感度も画質に影響しますが割愛)。
そのためポスターなどで一面に掲載するような写真では少しでも大きなフィルムを使いたいところですが、フィルムが大きくなるとそれを収めるカメラも大きく重くなるため機動力が低下してしまいますので、現場や撮影対象によってカメラを使い分けていました。
ちなみに「中判」というものがある以上、「大判」もありこちらは「4×5(シノゴ)」と呼ばれ、使うフィルムは「4インチ×5インチ」(正確には4×5インチ以上各種サイズあり)です。
購入したカメラには、「18mm~55mmのズームレンズ」がキットレンズとして元から付属していましたが、暗くて大きいので以前から好んでよく使っていた50mmの単焦点レンズを別途購入しました。開放f値は「1.8」と少々物足りないですが、「1.4」になると価格が跳ね上がるので、ここは妥協です(説明は難しいのですが、ここではf値が小さい方がファインダーを覗いたときに明るいと認識しておけば十分です。)。
早速試し撮りにYCCスタジオ八尾のすぐ近所の長瀬川沿いの桜を撮影しに行きました。
桜はまだ目測三分咲きといったところですが、チラホラとご近所の方も足を止めて桜を眺めています。
私も50mmレンズを装着したカメラのファインダーを覗きますが、少し違和感を感じます。「あれ?50mmの画角ってこんなんやったけ?ボケも少し強いような?」。
まぁ、20年以上振りに一眼レフのファインダー覗くので違和感も仕方ないか?と気を取りなおし、散歩がてら近所を撮影して回ります。
川沿いの桜並木を写真におさめながら、ご近所の方からエサを貰って丸々と肥えているハトやコイを冷やかしつつ歩いていき、府立八尾高校向かいの「山水堂」さんで「イチゴ大福」他、YCCスタジオ八尾すぐ南の「くまとこむぎ」さんでクレープを購入して事業所に戻りました。

買ってきたスイーツを食べながら、撮影時に感じた違和感について調べてみました。
結論から言うと、私が今回購入したカメラには「APS-C」というセンサーが搭載されており、このセンサーサイズでは、焦点距離50mmのレンズは文字通り50mmにならず、×1.6倍の80mm相当になるようです。つまり、「50mmの標準レンズで撮影していたつもりが、実は80mmの中望遠レンズで撮影していた。」ということです。
35mmのフィルムカメラと同じ感覚で焦点距離50mmレンズを使うためには、「フルサイズ」のセンサーが搭載されたカメラ本体が必要になるとのことでした。なぜ複数のセンサーサイズを搭載した機種があるのかというと、フィルムカメラに慣れ親しんだベテランユーザーにとってはフルサイズの方が、以前と同じ感覚でレンズを使い分けることができる一方、センサーサイズを小さくすればカメラ本体を軽く小さくできるという利点があります。
それゆえ、ベテランが多く購入するであろうハイエンド機はフルサイズ、昔のフィルムカメラのしがらみのないユーザーが手にするであろう中級から入門機には小型のセンサーが搭載されているということが多いようです。

何も考えず、「標準レンズ=50mm」という昔の固定観念で商品選択してしまったわけですが、まぁ、50mmのサイズで、ちょっとしたポートレートに使いやすい中望遠を入手した思えばいいので結果オーライです。また、前回のブログでも書きましたが、何事もアップデートが必要だと再認識できたことも良かったです。


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YCCスタジオ八尾